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第17回 光の残像

光の残像」 清水哲太

 

 

今回引退ブログを担当させていただく、背番号2番の清水哲太です。4年間の大学サッカー生活を振り返りました。長々と書いてしまったので、時間があるときにお読みいただければと思います。

 

 

まず初めに、昨シーズン大東サッカー部を応援していただいた皆様、誠にありがとうございました。東京・神奈川1部リーグ3位、関東3部参入戦6位、アミノバイタルカップ関東大会3回戦進出、東京カップ3位という成績を収めることができました。苦しい中でも1年間チームが戦うことができたのは保護者の方々をはじめ、現地やSNS等で応援してくださった方々の支えがあったからです。遅くなりましたが、改めまして感謝申し上げます。今シーズンも引き続き大東サッカー部の応援よろしくお願いいたします。

 

 

 

大学サッカー生活はZoomトレーニングから始まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、活動自粛を余儀なくされていた。このことについては、同期や先輩が詳しく説明してくれているので割愛させてもらう。その後、グラウンドでサッカーができるようになり公式戦も徐々に開催されるようになった。1年生の頃の思い出は、1年生だけで行った初めての対外試合である成蹊大学との練習試合。誰とは言えないが、とんでもないミスで先制点を取られるも2-1で逆転勝利。勝って良かったね、真生。この年に試合ができたのは片手で数えられる程だったが、週末に試合がなくてもサッカーができる喜びを感じていた。

 

 

2年生になり延期を挟みつつも、公式戦は例年通り行われた。今年は強いのではないかと思ったがそれは勘違いだった。単純に個と組織の両方で相手に上回られ続けた。リーグ戦24試合で4勝しかできず、13チーム中12位でシーズンを終えた。その後の関東リーグ入れ替え戦の結果により、東京都2部リーグへ降格が決定した。それは同時に関東リーグではプレーできないことを意味していた。サッカー人生でこんなにも勝てなかったのは初めてで、週末を迎えるのが嫌だった。人生最悪の1年と言っても過言ではない。この年の思い出は、学年の中で遅刻者が増えて罰走させられたことだ。原因の1人になってしまって申し訳ないと今でも思う。当時の4年生は普段の優しい姿から一変、ありえないタイム設定だった。もう笑い話にできるが、しばらく心苦しかった。

 

 

3年生になった。失礼かもしれないが、当時の4年生の半分は部活を辞めると思っていた。東京都2部リーグへの降格は、部活を辞めるには十分すぎる理由だった。しかし、全員がチームに残ってくれた。学年の中でどのような話し合いが行われて、どのような結論になったかは分からないが、誰も欠けることなく新シーズンを迎えた。先輩の姿から何かを感じ取ったのか、同期の活躍が目立ち、頼もしい存在になっていた。チームはリーグ戦優勝、東京カップ優勝を収めた。しかし、簡単な試合は少なく初めて追われる立場を経験した。難しいシーズンでも東京都1部リーグ昇格を達成できたのは4年生のおかげだ。この年の思い出は、同期とお酒を飲めるようになったことだ。普段できない話で盛り上がれて楽しかった。

 

 

そして、リーグ戦優勝、関東リーグ昇格を懸けたラストシーズンが満を持して始まった。しかし、リーグ戦は3位。関東リーグ参入戦に進出したものの、力の差を見せつけられ6位。悔しい気持ちもあるがそれよりも、個人、チームの甘さと現在地を突きつけられるような感覚だった。もちろん、試合や練習で一生懸命にやってくれた選手が多かった。しかし、それは大東の中での基準で、関東リーグを戦ううえでの基準ではなかったということだ。望んでいた結果を手にすることはできず、私の大学サッカー生活は終わりを迎えた。今年の思い出は数えきれないくらいにあるが、合宿で同期とやった人狼が4年間の部活動で1番楽しかったかもしれない。

 

 

ここからはお世話になった方々へ感謝の言葉を伝えようと思う。

 

 

暢二さん

毎日休みなくグラウンドに立ってくださったり、少ないスタッフの中週末に1人でも多くの選手が試合に出場できるようにしてくださりありがとうございました。公式戦で下級生がプレーできているのは、本人たちの努力もありますがそれ以上に、暢二さんのおかげだと思っています。4年間お世話になりました。

 

 

タカさん

チームに足りなかった熱量を与えてくださりありがとうございました。選手以上に本気でサッカーに向き合姿を見て、選手も刺激を受けています。これからの大東をよろしくお願いします。短い間でしたがお世話になりました。

 

 

3年生

関東リーグでプレーさせることができず本当に申し訳ない。4年生以上にチームを引っ張ってくれて助かりました。頼もしい選手が多いけど、これからも大変な学年だと思う。そんな中でもサッカーを楽しんで、残りの時間を大切にしてほしいです。

 

 

2年生

ポテンシャルだけを見れば1番優秀な学年だと思う。あくまでもポテンシャルの話です。それぞれが持つ技術を練習や試合の中で発揮するのは難しいことです。チームの勝利のために何ができるのか常に考えて、上級生として4年生を支えていってほしいです。

 

 

1年生

何にも染まっていない、みんなのプレーを見て元気をもらっていました。東京カップでも頼もしい姿を見せてくれました。これから入ってくる後輩たちに、今年の悔しさを伝えていってほしいです。

 

 

学生スタッフ・マネージャー

いつもチームのために尽力してくれてありがとうございました。どの選手よりも欠かすことのできない存在です。これからも関東昇格を目指す選手たちを支えてください。

 

 

家族

これまでサッカーを続けさせてくれてありがとうございました。これからも心配と迷惑をかけると思うけどよろしくお願いします。

 

 

同期

4年間一緒に戦ってくれてありがとう。楽しかったこと、嬉しかったことがたくさんあります。しかし、それ以上に辛さや苦しさ、悔しさを共に味わいました。それでも、みんなが同期で本当に良かったです。ありがとうよりも、ありがとう。またみんなでご飯行こう。

 

 

本来ならばもっと言葉を尽くして感謝を伝えなくてはなりません。特に同期や後輩たちにはまだまだ伝えきれていないことがたくさんあります。それでも、想いは、触れた熱だけが確かに伝えている。そう信じています。

 

 

サッカーが繋いでくれたこの出会いと光り輝く思い出を大切にこれからの人生を歩んでいきます。

 

 

清水哲太

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コメント: 1
  • #1

    48パパ (月曜日, 05 2月 2024 21:59)

    お疲れ様でした。
    感謝感謝に溢れた文面に感動しました。貴方の安定した堅実なプレーは、引退プログを読んで、更に確固たるものになりました。これからも、後輩達の面倒を見てあげて下さい。宜しくお願いします。