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第3回 自分の選択に悔いがないように

「自分の選択に悔いがないように」

 

 今回、引退ブログを担当させていただく、背番号6番高橋雅桜です。拙い文章ですが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

 

 高校サッカー引退後、チームメイトともう少し一緒にサッカーやろうと話し、続けることにした大学サッカー。終わってみると今までのサッカー人生で1番苦しかった。

 

コロナ禍の状況から始まった大学サッカー。全員で集まって練習をすることもできず、Zoomで筋トレをしたり自主トレをしたりと思うようにサッカーのできない日々が続いた。このときに毎日練習があって、人工芝のグランドでサッカーができる環境は当たり前ではないのだと感じた。大学サッカーが始まり最初に感じたのは、それぞれサッカーに対するモチベーションが違うことだ。高校には選手権という大きな目標があるが、大学は高校の時と同じモチベーションで続ける人もいれば、何となく続ける人もいて、高校と比べて、自由と誘惑が多くあり、自分が思っていたよりも大学サッカーは難しいものだと感じた。大学1年は、対外試合も少なくイレギュラーな形で終えた。

大学2年は、コロナも少しずつ緩和し、4つのリーグに出て多くの試合に出場した。1週間で3試合出場した時もあった。都リーグではなかったが、すべてのリーグで優勝を目指し、一番充実していた時期だった。しかし、チームは「関東昇格」を目標に掲げていたが、都2部に降格してしまう。どんなに頑張っても自分たちの代では都リーグでしか戦うことができない。自分はチームに全く貢献することができず、不甲斐なかった。

大学3年は、都リーグに数試合メンバー入りするこはできたが、出場することはできなかった。なかなか試合に絡めない日々が長く続いた。みんながチームの中心として活躍をし、結果を残していてうれしい反面、悔しさもあった。チームは都2部を優勝し、新チームに切り替わった。自分もここからもう一回頑張ろうと思っていたが、Bチームに落とされてしまった。この時は本当に苦しかった。自分以外みんな1年生の中試合をしたこともあった。モチベーションかなり落ちてしまった。今までのサッカー人生で多くの挫折を経験したが、この時は少し違った。自分にとって楽しかったはずのサッカーが、嫌になったし、ストレスにもなってしまった。今まで一度も思ったことがなかったが、サッカーをやめた方が楽だとも思った。それでも、今まで続けてきて、簡単には投げ出したくはなかったし、自分で続けると決めた以上諦めたくはなかった。この年はそのままBチームで終えた。

そんな中、学4年になり最後の年が始まった。去年の悔しさもあったし、学生生活最後ということもあり、悔いを残さないようにしたかった。チームの目標の「関東昇格」も成し遂げたかった。個人としては、この年に、都リーグやアミノバイタルカップに出場することができた。決して多くの時間出場することができたわけではないが、ここを目指して4年間やってきたし、諦めなくてよかったと思えた瞬間でもあった。チームとしては「関東昇格」をすることはできなかった。自分が出場しなくても、チームが関東に行ければそれでいいと思っていた。でもやっぱり試合に出てチームの力になれなかった悔しさはあった。

 

4年間を振り返ると苦しいことの方が多かった。「関東昇格」を成し遂げることはできなかった。多くの試合に出場してチームの勝利に貢献することもできなかった。個人で立てた目標も、4年間かけてやっと達成することができたものもあれば、4年かけても達成できなかったものもある。それでも、部活動をやったものにしか得られないものがあったし、大学4年間をサッカーに費やしてよかったと思う。悔いを1つも残さず終えることは難しいと思うが、悔いを1つでも残さないように努力し、やりきることはできた。

 

4年間やりきることができたのは、同期の存在が大きかった。部室や練習前、帰り道での他愛もない会話や、みんなとグランドでボールを蹴っている時間が楽しかった。昌平のメンバーとも高校から切磋琢磨してきて、7年間も一緒にプレーすることができてよかった。その中でも、キャプテンである哲太には本当に感謝している。苦しい時期にたくさん助けてもらったし、色々なことがあった中で踏ん張ることができたのは哲太のおかげ。チームが苦しい時期にも、先頭に立ち、引っ張り続けてくれた最高のキャプテンだった。本当にありがとう。

 

最後に

ここまで続けてくることができたのは小中高大のチームメイト、少年団の監督、コーチ、中高と6年間お世話になったコーチ陣など、最高の仲間、指導者に出会うことができ、多くの人の支えがあったからです。そして何よりも家族には感謝してもしきれません。

 

家族へ

小さい頃から、やりたいことをやらせてくれ、何不自由なくサッカーをやらせてくれて本当にありがとう。サッカーの指導をしてくれたり、朝早くからお弁当を作ってくれたり、試合を観に来てくれたりと本当にたくさん支えてもらいました。ここまで頑張ってこれたのも、どんな状況でも応援してくれる家族の存在があったからです。この先もサッカーを続けていくのでまた試合を観に来てもらえればと思います。少しずつ恩返しできるように頑張ります。

 

後輩のみんなには、大学サッカーを終えたときに、やりきったと思える形で終えてほしいです。そして来年こそ「関東昇格」を成し遂げてください。応援しています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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コメント: 1
  • #1

    48パパ (水曜日, 24 1月 2024 19:13)

    お疲れ様でした。
    「悔いを1つも残さず終えることは難しいと思うが、悔いを1つでも残さないように努力し、やりきることはできた。」と言い切れるのは、かなりカッコイイと思います。
    そういう人物が、これから社会に出て活躍されるのだ思います。