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第四十二回 MF入澤勇介「先を見据えて」

普段は温厚なのに、彼女のことになると人が変わってしまう相馬君から指名頂きました新二年の入澤勇介です。

 

まず初めに、新型コロナウイルス感染症に対して前線で対処してくださっている医療従事者始め、その他関係者の方々にこの場を借りて深く感謝申し上げます。緊急事態宣言が解除されましたが、これからがより重要になると思います。気は抜かず考えて行動していきましょう。

 

さて、テーマには先を見据えてと書きましたがまず私の過去について話したいと思います。サッカーを始めたのが4歳からなので今年で17年目のシーズンになります。小学生の頃は地元の少年団に所属していました。正直に言うとこの時期が私のピークかもしれません。ドリブルで4人5人を軽く抜き去ってゴールを決めた数など数えきれないほどです。当時は自信に満ち溢れ、サッカーを心から純粋に楽しめていたと思います。

 中学は地元から少し離れ、県内ですが1時間ほどかかる所のクラブチームにしていました。活動は週に5日でしたが週末に遠征を行うことが多々あった為、多大な遠征費がかかるのに加え、平日の練習にも電車賃がかかり、他にもスパイクやボールなどの用具費全てを両親が支えてくれました。その為、高校は自転車で通える公立高校を選びました。全国に出場するような強豪では無かったけれども、2年目は県の1部リーグで戦えることが出来ました。チームメイトにも恵まれ、とても充実した日々が送れて選んで良かったと思っています。

 

 しかし、高校総体や選手権では思うような結果で終われず自分の取り組みに関して甘かったと後悔しています。引退してからは先のことなど何も考えていなくて、3年のギリギリまでどこの大学にいくか、大学でもサッカーを続けるかとても悩んでいました。今までサッカーしかやってこなかった自分からサッカーを取ったら何が残るか考えた時、残っていたのは後悔だけだったので、様々な人の協力を経て大学でもサッカーを続けることを決めました。

 ありきたりかもしれませんが、本当に恵まれているなと改めて思います。大学では今までと環境が大きく変わり、苦労することが沢山ありました。周りに比べたら技術は無いし、どこか委縮し中々自分らしいプレーが出来なかったと感じます。今シーズンこそは、良い意味で利己的なプレイヤーになっていきたい。サッカーを純粋に楽しんでいたあの頃のように自分がピッチ上で主役なのだと強い気持ちをもって。大学4年間の取り組み、積み上げたものが向こう何十年の人生を決めると私は考えています。サッカーに対して、今まで以上に真摯に向き合うのは勿論のこと、サッカーだけでは無く色々なことを多面的に学びこれから先の人生をより豊かにしたいと思います。拙い文章でしたが、ここまで読んで下さりありがとうございました。