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第三十一回 学生トレーナー木所巧充「私について」

初めまして、本日部員ブログを担当するスポーツ・健康科学部 スポーツ科三年生、木所巧充と申します。現在私はプレイヤーとしてではなく、学生スタッフとして部活に関わっています。主な仕事はトレーナーとして選手たちを練習の前後・練習中にケアすることです。

 

私たち男子サッカー部を日々応援してくださっている方や、HP並びにSNS・ブログをチェックしてくださっている方であっても、私のことは知らない方がほとんどだと思いますので簡潔に自己紹介をさせていただきます。

 私は一度、高専を卒業し、短期大学の卒業と同等に扱われ就職する機会を見送って本学に在学しています。編入学という仕組みで、入学しました。その結果私は、学年が一年低くなりました。それだけ聞くと、損をしたように感じる人もいるでしょう。ですが私にとって、それは全く違います。私は、高専からそのまま就職したくなかったとか、もう何年か叶うならば学生でいたかったとか、最終学歴を四年制大学卒業にしたいとか、そんな理由で大学編入を決めたわけではありません。私は、「好きなことを学びたい」と進路を選ぶときに思いました。そして周りの大人に言われました。「学ぶ機会が若い間にあるなら若いうちに学びなさい」と。そして私は、好きなことを学ぶことを望み、それ家族に打ち明けました。家族はその決断を後押ししてくれました。それが全面的な同意であったかはわかりませんが、応援してくれました。そんな家族や周りの人の理解があって、今に至ります。私の自己紹介は以上です。

 ここからは、どうしてそんな私がサッカー部に関わらせていただいているのかという話をします。私は一年間本学スポーツ科学科に在学する間に、他の学生よりも忙しく学生生活を送っていました。そんな中、男子サッカー部部長の宮城修先生と、トレーナーである高橋将先生には日頃から気にかけていただいていました。そして高橋先生からある日、空きコマや放課に行う自主勉強会に誘っていただきました。そこでは運動部に関わる学生スタッフたちが、トレーナーやマネージャーなど役職に縛られず、男子サッカー部や男子バスケ部、アメフト部などの部の垣根も超えて自ら学びあう環境がありました。そこで皆と学びあううちに、私も「誰かのために一生懸命になる場所」が欲しくなっていました。そんな折、勉強会の中で部活に所属していない学生が実践現場を持つという話が持ち上がりました。しかし、私の希望する部活との息が合わず、実践現場の決定は難航しました。そんな状態で1ヶ月程が経過したころ男子サッカー部で、学生トレーナーをする話が舞い込みました。当時学生トレーナーをしていらっしゃった四年生が卒業するからということでした。私にとっては最高な条件でした。その後、121日付で晴れて男子サッカー部の部員として仕事をいただきながら、選手のケアを通じて解剖学や運動学などのスポーツ科学に関わることを学ばせていただくことになり、今までの活動があります。

 1月から今まで、新型コロナウイルス流行による活動自粛を除いた期間だけでも、私が男子サッカー部で経験したことはスポーツ科学領域の勉強のみならず、大学における新たな友人関係や、個人スポーツと団体スポーツの違いなど様々なことを学ぶことができました。この騒動を乗り越え、もう一度グラウンドの上で一つのチームになるために、最高の準備を今はして事態の終息を待ちたいと思います。

 

 

 最後になりましたが、新型コロナウイルスの大流行により緊急事態宣言が延長されている今、不要不急の外出を控えて、こまめな手洗いうがいを徹底しましょう。また、この緊急事態の中でも自らの生命の危機を顧みず、生活インフラや医療現場を支えてくださっている方々、本当にありがとうございます。この場を借りて感謝の言葉を伝えさせていただきます。