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第二十九回 GK相崎一慶「日常」

大東文化大学体育連合会サッカー部 学連 兼選手の相崎一慶です。

まず、新型コロナウイルスという未知のウイルスに立ち向かい、最前線で日本国民の命を救ってくださっている医療従事者の皆様には大変感謝申し上げます。私たちが今できることは少しでも感染しない、させない事です。できる限り自粛はしましょう。

 

今回、このようなご時世になってしまいスポーツや仕事、買い物等当たり前に出来てたことができなくなっている。

活動自粛って言う言葉は当たり前に部活に言ってた自分にはoffだと思っていた。週4日で練習して土日で試合をこなし月曜日はoffっていうサイクルをずっとしていた。

大学1年からサッカーを始めた私にとってはとても辛い生活でついて行くのにやっとだった。練習に出ては言われるだけになり、試合では運営とベンチ。自分が大東サッカー部のレベルに追いついてないのは十分承知の上である。毎日少しでも貢献できるようにトレーニングしているがなかなか難しい。

 

そんな時、活動自粛ってニュースになり部活が出来なくなり家で過ごす日々が始まった。

コロナウイルスが隣の街まで出てたので一旦実家に帰った。1ヶ月くらい実家で過ごした。久しぶりに長く実家に入れたので何か出来ることとして庭の草むしりや家事、マスクの買い出し、お店でのお手伝いをして過ごした。親に対しての感謝を口だけでなく行動で示した。親には頭が上がらないくらいいつも感謝している。私は親には全部話している。嫌な事、良かったこと。特に私が相当病んでる時に親に相談するとまるで自分の事のように聞いてくれて解決してくれる。20歳にもなって自分で解決できないのもおかしな話であるが親に相談するとほんとに心から涙が出るほどすっきりする。そんな事を電話やLINEで聞いてくれるより会って話した方が尚更良い。そんな1ヶ月だった。

 

5月1日に寮に帰って来て久しぶりに寮の友達と会った。何も病気してなくて元気そうでよかった。

いつも寮で一緒に行動している2人の友達は運動もできていなかったのでマスク付けて走りに行こうと誘って走ってみた。やはりキツイ。息が続かなく足がもたれていた。連日できる日は5キロ走って屋上で筋トレというメニューをこなしている。

少し慣れたと思い、寮の後輩と樹殿と言う山道の10キロコースを走ってみた。体は慣れたとはいえやはり息が続かない。1時間かかってしまった。その後にかずよしさん!ボール蹴りましょ!って言われて足が震えていたが30分くらいボールを蹴った。久しぶりに蹴ったがインサイドキックとパントキックは感覚が残っていて正確に蹴れたがインステップキックはダメだった。後輩は元FW、私はGKパス連とトラップ練習に付き合わされたがキャッチング練習に付き合ってもらった。また走れる日があれば走ってボールを蹴っている。

 

今考えてみると新型コロナウイルスが来る前、活動自粛前は家に入れて最高!ゆっくり出来る!勉強もしよ!って思っていた。だが今となっては体を動かしたい。自分磨きはどうするか。このまま腐っては行けないと思うようになった。実家に居た時はろくに運動出来てなかったので風邪を引いた時もあった。

運動がろくに出来ない今、どうやって体力を戻すかは自分次第だと思っている。私はサッカーが好きだ。どんなに下手でもこのサッカーと言うのを私は捨てることは出来ない。大学生活もあと2年もない。どれだけ満足にサッカーが出来るか。監督、コーチ、先輩、後輩、仲間。全員を信じて。そして自分を信じて。