· 

第二十四回 MF木戸友哉「I'll be」

日頃より大東文化大学男子サッカー部をご支援いただき誠に有難うございます。

本日の部員ブログを担当させていただく木戸友哉です。

 

まず、初めに感染症の治療、拡大防止のために尽力されておられます医療従事者の皆様に深くお礼を申し上げます。

今回のブログでは今まで誰かに言うのを躊躇っていたことを、正直に綴ってみました。

是非読んでいただけると幸いです。

 

 

 

私は一度大学サッカーに失敗している。

現在は、2度目の大学サッカーに挑戦している真っ最中である。

 

 

小学校1年生から始めたサッカー。はじめの頃はボールを追うことが楽しく、いつからかは負けたくないという真剣勝負が楽しくなり、気が付けば12年間もボールを蹴っていた。言うまでもないが私はサッカーが大好きだったのだ。

そんな、私がいつしか情熱がなくなり楽しいという感情も無くなっていた。気持ちと比例するように毎日の練習にも身が入らず、いつしか大東文化大学男子サッカー部という組織から一人、外れていってしまったのだ。“組織”というものは共通の目的を持ちそのために協働するものであるから1人でも足並みが揃っていなければすぐに崩れていってしまう。そこで当時の監督は私を部に置いておくことはチームにとってマイナスだと考え1211日に退部を命じた。私はこの状況になって、やっとサッカーが好きだったと再認識したのだ。遅すぎた。この状況になるまで気付けなかった私の負けだ。後日、謝罪に行った。結果、監督の口からは「学生スタッフとしてなら戻してやってもいい」という返答だった。

この答えを出すために私は、両親や同期の仲間、その当時学生スタッフとして所属していた2つ上の先輩、次の年のキャプテンなど沢山の人を頼り、答えを出そうと必死になった。読んでいる方は「サッカーがやりたいなら迷わずに学生スタッフとして戻ればいいじゃないか」と思うかもしれないが、“学生スタッフ”というものは言葉では言い表せないくらい過酷な役職であり生半可な気持ちでは到底続けられるものではないのだ。

私は沢山考えた。沢山悩んだ。「あんなキツイことはやりたくない」と思い何度サッカーから離れようと考えたか。だがここでサッカーを辞めるということはこれまで私を支えてきてくれた両親や祖父母、恩師など色々な人を裏切ることになる。

そんなことだけはしたくなかった。ただそれだけが原動力となって私は腹を括り、学生スタッフ兼選手としてもう一度サッカーと向き合うことに決めた。

 

こうして“学生スタッフ兼選手”となってから1年が経ち、やっとスタートラインに立てたような気がする。

これまでにも多くの決断をしてきたが、今回の学生スタッフとしてサッカー部に戻るというものはこれまでで1番の良い決断になったと思う。あのままサッカー部を辞めて楽な方に行く選択は誰にでもできたが、あえて厳しい環境を選んだ事によって私は1人の人間として成長出来るきっかけを得る事ができた。この選択をしていなかったら私は社会では通用しない人間になっていただろう。

改めて、私に選択肢をくれた前加藤監督に。そして私を応援してくれている全ての人に“有難うと”伝えたい。

学生スタッフになってからの詳しいことは、またいつかブログを書く機会があれば書きたいと思っている。

 

 

最後に今回のブログのタイトルである「I’ll be」は私が好きなMr.Childrenの歌のタイトルである。私はこの歌に救われた。「何度へましたっていいさ 起死回生で毎日がレボリューション」、「不甲斐ない自分に銃口を突き付けろ」この言葉を胸に頑張っていけたらと思う。

 

 

拙い文章で読みづらかったと思いますが、最後まで読んでいただき有難うございます。

 

生きづらい世の中になってしまいましたが、今こそ日本国民が「”ONE TEAM”」となる時だと思います。このような時期がいつの日か過去に変わったら今を好きに、もっと好きになれると思うので共に頑張りましょう。

 

 

次の部員ブログは「速い、上手い、強い」の三拍子が揃った勝俣侑大くんです

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    メスゴリラ (木曜日, 14 5月 2020 15:55)

    感動しました!