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第6回 FW額川賢哉「悲劇にむしろありがとう」

今回ブログを担当させていただきます。額川賢哉です。

読んでいただいているそこのあなたを泣かせるために、少し長くなりますが書かせていただきます。

 

 

俺は何かもっているんじゃないか。

 

そう思うことがある。日頃の行いがとても良いせいなのか、今までの人生で試練は多くあっても最後には乗り越えてきた。すべてうまくいったわけではないが、自分的には成功したと言っても良いくらいには壁を乗り越えてきている。

 

 

小学校では6チーム、総勢100人くらいの中から選抜され結成されるチームの8人制でもスタメンになり、中学校では神奈川県の準優勝するチームで一人だけ二年生からスタメンで出してもらえた。高校では青森山田でプリンスリーグ得点王、スタメンにはなれなかったけどAチームでベンチに入り、結果的には全国の舞台で得点することも出来た。

同じベンチだったメンバーが、今年プロ入りしたことを考えると凄いことだと感じる。

大学でも1年生から試合に出場し、2年目ではスタメンに定着、東京都選抜にも選出された。これを見るだけでも、もちろん俺なんかよりすごい人はたくさんいるけど、俺の中では十分充実したサッカー歴である。苦しい思いはたくさんしてきたが、どの年代でも割と結果を出してきた自分はやはりもっているんじゃないかと思っていた。最後の年を除いては。

 

 

勝てなかった。ただひたすら勝てなかった。正直こんなに勝てないのは人生で初めてだった。誰だって最後の年は気持ちよく終わりたいと思っている。俺もそうだった。今だから言えるけど「俺はやれているのに」「何でみんなは」こんな酷いことを思う時もあった。夏には4年生で集まって話し合いもした。俊輔が俺に言ってくれた「賢哉がもっと言えばみんなもっと変わる」真剣な話し合いでこの言葉が刺さった。彼には言ってないけどね。俺は基本的に自分のことばっか考えていた。自分のプレーが良ければ良いとも思っていた。そんな俺には本当に刺さった瞬間だった。

 

 

人には分岐点が待っている。チャンスという石ころが本当はそこら中に転がっている。多くの人はそれに気付かず歩いている。その石ころを多く拾える者もいると思う。でもどん底の奴にはどん底の奴にしか拾えない石があるのだとも感じた。それを拾っても必ず勝てるわけじゃないことも学んだ。ただ最後の試合ではキャプテンマークを巻いて、俺が決めた1点で勝ったことはやっぱりもっているんじゃないかと思いました。本当に色々なことを考えさせられる良い一年でもあったなぁ。

 

 

後輩には結果を出せなくて申し訳ない気持ちと、今年も多くの後輩が試合に出ていたから期待が大きいかな。あとは全員の前で話したことが全てです。

 

17年間サッカーを続けさせてもらった両親には本当に感謝しています。本当に色々な面で支えていただきました。恩返しまでもう少し待っていて欲しいな。

4年生のみんなも本当にありがとう。俺はいつも思うけど何かを本気で取り組んで、本気で何かを目指した時、共に戦ってくれた仲間には友達とは違って、より深いもので繋がっているのではないかと感じている。大学ではそれがみんなで良かったと心から思います。

最後に、勝者やうまくいく者がいればその分だけ敗者やうまくいかない者が出てくるのは仕方のないこと。俺の聖書である漫画「ONE PIECE」では、一度や二度負けても諦めない。勝つまで戦う。死ぬ間際には笑顔になる程後悔がない生き方。いつも何かのために戦っている。最高に熱くなれる漫画だね。

 

そして、悲劇にむしろありがとう。

そう言える日まで頑張ることが大切なんじゃないかと思う。

サッカーは本当に多くを学ばせてくれた。

 

今までありがとう。

 

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コメント: 1
  • #1

    りょーた (日曜日, 12 12月 2021 18:20)

    けんやお疲れ様!