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第5回 FW田沼俊輔「幸せ者」

引退から1ヶ月が経って毎日サッカー中心だった生活が終わり、最初は"やっと終わった"と思ったけど、もう既にあの生活が恋しくなってます。サッカーするためだけに片道1.5時間近くかけて東松山まで行って、みんなと本気で球を蹴って、帰りの電車ではプライドをかけてウイイレやって今思い返すとと本当に毎日が楽しくてかけがえのない時間でした。

 

 

 そんな僕にとっての大学サッカー、12年生の時はAチームで何度か試合に出たくらいで中々本気で取り組めていませんでした。練習も短いしとりあえずこなしてれば終わる。高校の時みたいに熱くなれる目標もないしと毎日をただただ過ごしていました。そして3年生になり、コロナが流行り出し練習が任意参加になった時、僕にはもうサッカーを本気でやりたいという気持ちはありませんでした。自分の趣味に時間を使い、どんどんとサッカーからかけ離れた身体になり、しまいには仲が良かった仲間たちも部活を辞めてった時、自分もこのまま辞めるんだろうなと心のどこかで思っていました。

 そんな時、駿幸から電話がかかってきて、珍しく真面目な話をしたのを覚えてます。「俺はお前に辞めて欲しくないし、また一緒に球を蹴りたい」と。賢哉からも「早く来いよ」って何度もLINEをもらいました。こんな俺をまだ部員として気にかけてくれたのが本気で嬉しかった。自分は何のために大東に入ったのか、この流れのまま退くのは違うなと思い、部活に行くという決心をしました。

 丸1年、球すら蹴ってなかった人間を選手として受け入れてくれた後輩、同期、指導者のために恩返しをしようと思い、毎日本気で取り組もうとエンジンをかけ直しました。

 満足のいく結果にはならなかったけど、それでも本気でやった1年間に後悔はないし、大して上手くもない自分が試合にも関わらせてもらって本当にサッカーが楽しかった。

 

 

 そして、家族には本当に感謝しています。18年間サッカーを好きなだけやらせてもらい、試合となれば応援に来てくれたり、どんな時も全力でサポートしてくれました。プロになれるわけでもない自分をこんなにも支え、応援してくれた家族には本当に頭が上がりません。これからはしっかり恩を返せるように自分の将来と向き合って行動していこうと思います。

 最後に、都リーグの最終節東大戦が終わって家に帰ってきた時に色んなことを思い出しました。今まで好きなだけサッカーをやらせてもらい、仲間、指導者にも恵まれ、本当に自分は幸せ者だなと。考え出したら涙が止まりませんでした笑 そんな今も少し危ないのでこの辺にしようと思います笑

みんな本当にありがとう。

オーストラリア遊びに来てね!